【総合旅行業務取扱管理者 旅行業法】目的、旅行業の登録、登録の拒否事由【よく出題される問題】

旅行業法

こんにちは。めぐる(@meguru_ta_bi)です。
今回は総合旅行業取扱管理者の試験を受けるにあたって、基本となる科目①業法でよく出題される問題(目的、旅行業の登録、登録の拒否理由)を過去問を基にポイントをお伝えしていきます。

業法の目的、旅行業の登録、登録の3つの問題は、暗記が比較的やさしいが、わりによく出る問題なので確実にとっておきたい問題となります。すべて解けるようにしましょう。

前回の学習内容は以下からお願い致します。

【総合旅行業務取扱管理者】旅行業法 を独学するための重要な5つのポイント
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よく出題される問題(旅行業の目的)

旅行業法及びこれに基づく命令 令和2年度 出題

問1. 次の記述から、「法第 1 条(目的)」に定められているものだけをすべて選んでいるものは
どれか。
(ア) 旅行業等を営む者が組織する団体の適正な活動の促進
(イ) 旅行業務に関する取引の公正の維持
(ウ) 旅行業等を営む者の利便の増進
(エ) 旅行業等を営む者の業務の適正な運営の確保
a. (ア) (イ) b. (イ) (ウ) c. (ア) (イ) (エ) d. (ア) (ウ) (エ)

この問題は以下を覚えていれば解けます。

第一条 この法律は、旅行業等を営む者について登録制度を実施し、あわせて旅行業等を営む者の業務の適正な運営を確保するとともに、その組織する団体の適正な活動を促進することにより、旅行業務に関する取引の公正の維持、旅行の安全の確保及び旅行者の利便の増進を図ることを目的とする。

しかし、覚えにくいのでポイントを箇条書きにしました。6つのツボを正確に覚えるようにしましょう。

法第1条(目的)のツボ
  1. 旅行業等を営む者について登録制度を実施
  2. 旅行業等を営む者の業務の適正な運営を確保
  3. その組織する団体の適正な活動を促進
  4. 旅行業務に関する取引の公正の維持
  5. 旅行の安全の確保
  6. 旅行者の利便の増進

よく出題される問題(旅行業の登録)

たびこ
たびこ

法第1条(目的)についてはよく出題されていることがわかりました。

めぐる
めぐる

そうね。『旅行業法を独学する方法』でもお話ししたように、業法の科目は毎年同じ出題傾向なの。引き続き、よく出題されている問題を見ていくわね。

旅行業法及びこれに基づく命令 令和元年度 出題

問2. 報酬を得て、次の行為を事業として行う場合、旅行業の登録を受けなければならないものはどれか。
a. 観光協会が、旅行者のために、インターネットを利用して、他人の経営する農園での果物狩りと昼食を予約する行為
b. 宿泊施設が、宿泊客を対象として、現地集合・現地解散の日帰りウォーキングツアーを募集して実施する行為
c. タクシー会社が、自社のタクシーを利用し、他人の経営するホテルの宿泊サービスをセットにして販売する行為
d. 船舶会社が、自社のクルーズ客船を利用し、ワンナイトクルーズを販売する行為

めぐる
めぐる

『旅行業の登録』に関しての問題ってこんな感じなの、この問題は旅行業法第二条を読んで理解してれば解くことができるわ

たびこ
たびこ

『旅行業法を独学する方法』で、教わった時にちらっと聞いた『旅行業法』ってどんなのですか・・・?

めぐる
めぐる

このような感じに『旅行業法』っていうのがあって、その第二条に旅行業とは?と詳しく書かれているわ。

たびこ
たびこ

めぐる先輩、私、倒れそうです…

めぐる
めぐる

大丈夫よ、たびこちゃん。この読みにくい文章を、参考書はかみ砕いて書いてくれてるから、それを読むと分かるように書いてるわ

たびこ
たびこ

めぐる先輩、それでも…難しすぎて私には何をいってるか分かりません。試験を乗り越えるための…その…

めぐる
めぐる

わかったわ。法は正しく理解しなければならないことなんだけども、試験を乗り越えるためには、分からないなりにポイントを押さえて進むことが大事よ。

旅行業の登録について、旅行業とは?を理解しようと思うと、それに伴う用語や知識がたくさん必要となってきます。ですが、それらを調べながら覚えていくと途方もない時間がかかりあまり効率的とは言えません。なので何度も復習をすることを前提に、以下のことを覚えて進めていきましょう。

旅行業とは?

自ら旅行サービスを提供するものではなく、運送・宿泊業などの旅行サービス提供機関と旅行者の間に入り、代理・媒介・取次ぎを報酬を得て事業として行うことです

旅行業ではないものとは?
  1. 運送機関の代理行為のみ行う(切符やチケットのみを販売する等)
  2. 旅行業者等の依頼を受けて、宿泊や運送機関等を手配すること
  3. 運送や宿泊以外のサービスのみ。(レストランや遊園地など)
  4. 運送事業者や宿泊事業者が自らの事業として行う(タクシー会社が自社のタクシーを利用して観光案内など)

この上記の2つを覚えることで、問題に対応できるようになります。

『旅行業ではないもの』を覚えておくことによって柔軟に問題に対応することができる

よく出題される問題(登録の拒否事由)

登録の拒否事由は以下のような問題が出題されます

旅行業法及びこれに基づく命令 令和元年度 出題

問5. 次の記述のうち、旅行業又は旅行業者代理業の登録の拒否事由に該当しないものはどれか。
a. 公職選挙法の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行が終わった日から年を経過し
ていない者
b. 申請前年以内に旅行サービス手配業務に関し不正な行為をした者
c. 営業所ごとに法第 11 条のの規定による旅行業務取扱管理者を確実に選任すると認められ
ない者
d. 旅行業等の登録を取り消され、その取消しの日から年を経過していない者


これも同じように、登録の拒否事由の項目を覚えておきましょう。

登録の拒否事由

次のうち、一つでも該当すれば登録できません。

  1. 旅行業等、または旅行サービス手配業の登録を取り消された日から5年を経過していない者。
  2. 禁固以上の刑または旅行業法に違反して罰金刑に処せられ、その刑の執行を終わり、執行を受けることがなくなった日から5年を経過していない者。(旅行業法に違反した場合であって、道路交通法や公職選挙法等違反は拒否事由とならない)
  3. 暴力団員等
  4. 申請前5年以内に旅行業務に関し不正な行為をした者。
  5. 営業能力のない未成年者で、その法定代理人が①~④のいずれかに該当する者。
  6. 成年被後見人・被保佐人・破産手続き開始の決定を受けた者で復権を得ない者。
  7. 法人であって、その役員のうち上記①~④、または⑥のいずれかに該当する者。
  8. 暴力団員等がその事業活動を支配する者。
  9. 営業所ごとに旅行業務取扱管理者を確実に選任すると認められない者。
  10. 国土交通省例令で定める財産的基礎を有しない者。
  11. 旅行業者代理業を営もうとする者で、その所属旅行業者(親会社)が二つ以上ある者。

といいながら、項目が多すぎて難しく感じてしまう方もいるのではないでしょうか?そんな方の為に、さらに簡単に覚えやすくしたものが以下です。

登録の拒否事由

次のうち、一つでも該当すれば登録できません。

  • 暴力団員はダメ。
  • 登録を取り消されてから5年経過していないとダメ。
  • 旅行業法に違反して刑の執行が終わってから5年経過していないとダメ。
  • 旅行業務取扱管理者を選任しないとダメ。

ざっくり言うと、この様な内容が書かれていますので、まずはここから覚えていくようにしてみてください。

登録の拒否事由については暗記する。

まとめ

今回は、よく出題されている3問をお話ししました。業法はすべて暗記です。ですがかみ砕いて、繰り返していくうちに覚えますので、頑張ってくださいね!

次回は『営業保証金』、『旅行業取扱管理者』、『旅行業務の取扱いの料金』のよく出題される問題を解説していきます

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