【総合旅行業務取扱管理者 旅行業法】受託契約、旅程管理、業務改善命令【よく出る問題】

旅行業法

こんにちは。めぐる(@meguru_ta_bi)です。
今回も引き続き、総合旅行業取扱管理者の試験を受けるにあたって、基本となる科目①業法でよく出題される問題(受託契約、旅程管理、業務改善命令)を過去問を基にポイントをお伝えしていきます。

これまで6回に渡り、業法の問題の中で令和元年度と令和2年度、2年連続出題されている問題を中心に見てきましたが、今回が最後になります。よく理解していきましょう。

前回の学習内容は以下からお願いいたします。

【総合旅行業務取扱管理者 旅行業法】登録業務範囲、旅行業又は旅行業者代理業者、旅行サービス手配業【頻度高】
こんにちは。めぐる(@meguru_ta_bi)です。今回も引き続き、総合旅行業取扱管理者の試験を受けるにあたって、基本となる科目①業法でよく出題される問題(登録業務範囲、旅行業又は旅行業者代理業者の登録、旅行サービス手配業)を過去問を基...

よく出題される問題(受託契約)

旅行業法及びこれに基づく命令 令和元年度出題

問23. 受託契約に関する次の記述のうち、正しいものをすべて選びなさい。
a. 地域限定旅行業者は、第種旅行業者の受託旅行業者になることができない。
b. 旅行業者は、受託契約において、委託旅行業者を代理して企画旅行契約を締結することができる受託旅行業者又はその受託旅行業者代理業者の営業所を定めておかなければならない。
c. 旅行業者代理業者は、委託旅行業者と直接受託契約を締結することはできない。
d. 受託旅行業者は、いかなる場合も、他の旅行業者に受託契約の再委託をすることはできない。

正解はbcdです。

受託契約とは、他の旅行業者の募集型企画旅行を代理して販売する契約のことです。

委託旅行業者は、販売を依頼する旅行業者(この旅行業者を受託旅行業者といい、この契約を受託契約と呼ぶ)とその営業所を受託契約書に定めておかなければなりません

旅行業者代理業者は所属旅行業者が受託契約を結んでいれば、その委託旅行業者の募集型企画旅行を販売することができます。

たびこ
たびこ

ところで…募集型企画旅行ってなんですか?

なんとなくわかってるつもりなんですが…

めぐる
めぐる

詳しく説明したことなかったわね。

ここで一度、旅行の種類について触れておくわね。

旅行はまず、企画旅行と手配旅行に分けられます。
企画旅行は更に、募集型企画旅行と受注型企画旅行に分けられます。

募集型企画旅行…旅行業者が出発日、目的地、運輸機関、宿泊ホテル等の旅程全てを定めて(パッケージツアー)、旅行者を広告等で集めて実施する旅行。旅行者はそれに身を任せるだけで、旅行者に旅程等を変更する権利はありません

受注型企画旅行…修学旅行のように旅行者が大まかな旅行日程、目的地等を定めて、運輸機関、宿泊ホテル等のプランニングを旅行業者に依頼して実施する旅行。旅行者は旅程の変更を旅行業者に依頼することができます

手配旅行…業務出張旅行のように、旅行者が〇月〇日のJAL○○便で▽▽ホテルに宿泊したい。とすべてをプランニングしたうえで、航空券とホテルの手配を旅行業者に依頼して実施する旅行。もちろん旅行者は日程等を変更することができます

めぐる
めぐる

つまり、募集型企画旅行の主導権は企画した旅行業者にあって、受注型企画旅行と手配旅行は、旅行者の意志が反映されるってことよ。

たびこ
たびこ

よくわかりました!

ぼやっとしてたから、説明聞いてスッキリしました!

よく出題される問題 (旅程管理)

旅行業法及びこれに基づく命令 令和元年度出題

問22. 企画旅行の円滑な実施のための措置に関する次の記述のうち、正しいものをすべて選びなさい。
a. 旅行業者は、本邦外の旅行について、当該旅行に関する計画に定めるサービスの提供を受ける権利を表示した書面を交付した場合は、旅行地において旅行に関する計画に定めるサービスの提供を受けるために必要な手続きの実施その他の措置を講じることを要しない。
b. 旅行業者は、旅行者からの依頼により旅行に関する計画を作成し実施する旅行においては、旅程管理のための措置を講じることを要しない。
c. 旅行業者は、旅行に関する計画に定めるサービスの旅行者への確実な提供を確保するために旅行開始前に必要な予約その他の措置を講じなければならない。
d. 旅行業者は、旅行者に対し、2人以上の旅行者が同一の日程により行動することを要する区間における円滑な旅行の実施を確保するために必要な集合時刻、集合場所その他の事項に関する指示をしなければならない。

正解はcdです。

旅程管理とは「企画旅行の円滑な実施のための措置」のことであり、旅行日程を確実に実行するために旅行者に同行して管理する業務です。

この管理業務を行う者が旅程管理者で、一般に添乗員と呼ばれています

旅程管理者がすべきことは次の事項です。
①旅行者との契約に基づき必要な旅行サービスの予約と手配
②天災地変や運輸上の都合などでコースが変更になった場合、契約した内容にできるだけ近づけるような代替サービスの手配
③事情があり契約解除の場合は、帰路の手配
④集合時間や場所を的確に指示し、団体行動を円滑にする

めぐる
めぐる

この規定は企画旅行に対してのもので、手配旅行は関係しないことに注意してね。

よく出題される問題 (業務改善命令)

旅行業法及びこれに基づく命令 令和元年度出題

問24. 次の記述のうち、登録行政庁が旅行業者等に命ずることができる措置(業務改善命令)として定められているものをすべて選びなさい。
a. 企画旅行に係る旅程管理のための措置を確実に実施すること。
b. 旅行業約款を変更すること。
c. 旅行者に生じた損害を賠償するために必要な金額を担保することができる保険契約を締結すること。
d. 業務の運営の改善に必要な措置をとること

正解はabcdです。

登録行政庁の命ずる(業務改善命令)とは次の通りです。
旅行業務取扱管理者の解任
②旅行業務取扱料金または企画旅行の対価の変更
③旅行業約款の変更
④企画旅行の円滑な実施のための措置(旅程管理)を確実に実施すること
⑤旅行者の損害を賠償するのに必要な保険契約
⑥業務の運営の改善に必要な措置

めぐる
めぐる

ここはしっかり暗記しておいてね。

まとめ

今回は、旅行の種類についても触れながら、受託契約や旅程管理、業務改善命令について説明しました。よく理解しておきましょう。