こんにちは。めぐる(@meguru_ta_bi)です。
総合旅行業取扱管理者の試験を受けるにあたって、基本となる科目②約款(国際航空運送約款)でよく出題される問題(手荷物、払戻しと運送人(航空会社)の責任)を過去問を基にポイントをお伝えしていきます。
前回の記事はこちらからお願い致します。
よく出題される問題(国際航空運送約款)
正しいので、aです。
間違っているので、bです。
今回は手荷物に関すること、運送人の責任について説明します。
無料の手荷物
旅客の無料手荷物許容量は、重量制と個数制に分けられます。
- 小児運賃を払った小児は、大人と同じ許容量が認められます。
- 同行する旅客は、まとめて計量でき、許容量も合算できます。
量は合算できるけど、個数は合算できないから注意してね!
また、壊れやすい物品、変質・腐敗する恐れのある物品、貨幣、宝石、貴金属、有価証券、旅券等の身分証明書等は受託手荷物として取り扱うことができません。機内持ち込み手荷物であれば、問題ありません。
また、無料手荷物許容量を超える手荷物に対しては、超過手荷物料金がかかります。
ペット等はどうなるんですか?
動物は、適切な容器に入れ、到達国または通貨国で必要とされる有効な健康証明書や予防接種証明書等を取得して、航空会社の事前承認があれば引き受け可能よ。
よかったです。
でもこの場合、旅客の無料手荷物許容量の適用を受けず、超過手荷物となり、容器とペットに対し所定の超過手荷物料金がかかるから気を付けてね。
盲導犬とかはどうですか?
盲導犬等については、その容器および餌とともに通常の無料手荷物許容量に追加して無料で運送するから安心して。
そうなんですね!わかりました。
払戻しと運送人の責任
払戻しって、どんな時にされるんですか?
航空券の払戻しは、航空会社の都合、旅客の都合、航空券を紛失した時に行われるわ。
詳しく見ていきましょう。
未使用の航空券等の払戻しをするのに必要な条件
- 有効期間内に請求するのが原則ですが、それができないときは有効期間満了日から30日以内ならば可能です。30日を過ぎると払戻しは拒絶されます。
- 払戻請求の場合、その券を航空会社に引き渡さなければなりません。
- 払戻し先は、旅客として記名されている人になります。
航空会社の都合
航空会社の都合による次の場合の払戻しは、支払い済みの運賃額または旅客人有利な額を払い戻します。
- 航空便の取消
- 予約座席の提供ができない
- 下の搭乗クラスへの変更
- 接続ができない
- 航空便の延期・遅延
- 予定寄航地に立ち寄れない
旅客の都合
払戻手数料は航空券1件につき1,000円となります。
●旅行が全く行われていない場合
支払い済みの運賃額 - 払戻手数料(1,000円) = 支払額
●旅行の一部が行われている場合
支払い済みの運賃額 - 使用区間に適用する運賃 - 払戻手数料 = 支払額
紛失航空券の払戻
紛失航空券の払戻手数料は、10,000円相当額となります。
- 紛失した航空券の有効期間満了日から30日以内に、紛失した証拠を文書にして請求する。
- その券が使用されておらず、払戻しもされていない場合で、払戻し後に使用や払戻しがあったら航空会社に賠償するという条件付き。
損害の賠償
国際旅客運送における航空会社の損害賠償責任を考えるには、その航空会社の国がどの条約に締結国であるかにより異なります。
手荷物の損害賠償の請求期限
- 毀損(きそん)…発見後直ちに、遅くとも、その受け取りの日から7日以内
- 延着…受け取った日から21日以内
- 紛失…受け取ることができたであろう日から21日以内
- 航空会社の責任であるもの…到着地への到着の日、航空機が到着すべきであった日、、運送の中止日から起算して2年以内
当たり前のことだけど、航空会社は、運送に関する損害に対し、管理できない事由や旅客の過ち、損害防止に努力した場合を除き、損害賠償の責任があるってことね。
まとめ
国際航空運送約款を、二回にわたって学びました。
毎年、2点×5問程度(10点)出題されていますので、よく勉強しておきましょう。
次回は、国内航空運送約款です。