こんにちは。めぐる(@meguru_ta_bi)です。
総合旅行業取扱管理者の試験を受けるにあたって、国内旅行実務の中でも重点的に勉強しておきたい、JRに関する問題について過去問を基にポイントをお伝えしていきます。
前回の記事はこちらからお願い致します。
今回から、何回かに渡って、JRに関する問題について分かりやすく説明していきます。
よく出題される問題(JRに関する問題①)
正解はbです。
ちょっと難しいから、一つずつ解説していくわ。
まずは基本用語の説明ね。
運賃を理解するための基本用語
- 幹線…全国のJR鉄道線の主な路線。運賃を算出するときも料金を算出するときも、常に営業キロで距離をはかる。
- 地方交通線…恒常的に経営が苦しい路線。営業キロと換算キロ(JR四国およびJR九州は擬制キロ)の2通りが定められている。換算キロ(擬制キロ)は営業キロを1割増したキロ数。
- 営業キロ…全国のJR各社に共通する営業上のキロ数(距離)で、キロ程とも言う。運賃料金計算で基本となる。
- 換算キロ…地方交通線のキロ数で、本州3社内、北海道内、本州とJR北海道にまたがって幹線と地方交通線とを連続して乗車するときの運賃算出に用いるキロ数。
- 擬制キロ…JR四国、JR九州の地方交通線のみを乗車するときの運賃計算および、幹線とまたがるときに用いるキロ数。
- 基準額と加算額…本州3社とJR北海道、JR四国、JR九州を通し乗車するとき、総キロ程の運賃を基準額という。北海道内、四国内、九州内のキロ程に対応する付加運賃を加算額という。
- 境界駅…加算額を算出するときのキロ程を計る駅。
境界駅 | ||||
JR東日本 | ← | 新青森駅 | → | JR北海道 |
JR四国 | ← | 児島駅 | → | JR西日本 |
JR九州 | ←在来線ー | 下関駅 | ―在来線→ | JR西日本 |
JR九州 | ←在来線ー | 小倉駅 | ー新幹線→ | JR西日本 |
JR九州 | ←新幹線ー | 博多駅 | ー新幹線→ | JR西日本 |
まず、幹線と新幹線って違うんですが?
いい質問ね。そういう、今更聞けない…ってことも、どんどん質問してね。
安心しました!
国内のJRの路線は、幹線と地方交通線に分かれているの。大まかに言うと、幹線はメジャーな感じで、地方交通線はマイナー路線ね。
なら、新幹線はなんですか?
新幹線は、その路線を走る車両名だと思ってもらえればいいわ。
そうなんですね!よくわかりました!
わかっているつもりでも、そうでないことってたくさんあるから、都度確認していくといいわ。
この問いに必要な知識
JRの運賃計算において、ルールはたくさんあるんだけど、今回はこの問いに必要な部分を説明するわね。
- 乗車経路が一方向に連続している場合には、運賃計算に用いるキロ程を通算する。
- JR本州3社と3島各社(JR北海道・四国・九州)にまたがる場合、全行程のキロ程により算出される基準額と、島内の乗車キロに応ずる加算額を合計した金額になる。
- JRの定めた特定都区市内(東京都区内、札幌、仙台、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡の各市内、計11都区市内)にある駅と、その中心駅からの営業キロが201キロ以上の各駅との運賃は、中心駅以外から乗り降りする場合でも中心駅を起点・終点として計算する。
以上3つのことを理解しておけば、解ける問題になっているわ。
説明お願いします。
まず、基準額は、三保三隅~黒崎間の営業キロから計算して、219.8㎞ね。これを運賃表から算出して、3,670円。
次に、加算額を、小倉~黒崎間の営業キロを基に九州加算額表から算出。
この合計が、運賃となるの。
上記3で説明した特定都区市内の特例には、200キロを超えていないから該当しないわよね。
何種類もの表があったり、似たような数字が並ぶ設問になってるから難しい…
惑わされるわよね。でも、ポイントを抑えておきさえすれば解ける問題よ。
頑張ります…
問題に慣れていくことが大切だから、一つずつクリアしていきましょう。
わかりました!よろしくお願いします!
まとめ
今回から数回に渡って、JRに関する問題について説明します。たくさんのルールや特例があり、難しい問題も多いですが、一つずつ理解して問題に慣れていくことで、必ず解けるようになります。解けるようになると、楽しくなってくる分野でもありますので、最初はつまずくこともあるかと思いますが、頑張っていきましょう。